コラム
獅子座
獅子座といっても星座の事ではありません。
仏像の台座に獅子が彫られていることがあり、これを「獅子座」と呼びます。獅子は沖縄では「シーサー」として魔除けになっています。
仏陀の座となっているのは、「百獣の王」とされるライオンを従えているという理解もあります。
しかし経典には「実際の獅子を仏が従えているのか」というという質問に、「仏陀こそ人間の中の獅子なのだ。仏陀が座る場所が床でも地面でも獅子座と呼ぶのだ」(望月仏教大辞典)と答えています。
獅子であるという意味は、仏陀が法を説くと、外道の者たちがひれ伏し、魔が退散していくからです。
またその姿が何ものにも侵されることのない勇猛な姿だからだといいます。
これを「説法獅子吼(説法すること獅子の吼えるがごとし)」(『大無量寿経』)といいます。
つまり法が説かれることにより「魔」が退散するのです。
これをモチーフとして、別院では紅型で作っていただいた「説法シーサー」を玄関に掛けております。
沖縄別院のご本尊・阿弥陀如来の座は「蓮華座」ですがその台座にはやはり「獅子」が丸まって外陣を見つめています。
当別院はご本尊を間近に見れますので、是非一度じっくり確認してみてください。
別院では「フーフダ」の販売はありませんが、毎週法話がございます。
これこそ本当の意味での「魔除け?」なのかもしれません。
誰でもお越しいただけますし、出入り自由です。
お気軽に、ご参拝お待ちしております。