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【抗議声明】米兵による女性殺害殺人事件に抗議します

在沖米軍普天間基地所属の米兵による女性殺害事件が2026年10月3日に起き、大変残念で、被害を受けた方の痛みと苦しみが余人には測り難い深いものであることを思うと、事件を防ぐことのできなかった社会の甘さを悔やんでも悔やみきれない思いがいたします。まずはこのことを被害に遭い亡くなられ方にお詫び申し上げ、哀惜の意を表します。

このような事件が起きるたびに、抗議の声を上げ続けていかなければならないことを本当に残念に思います。以下の文面は2023年末に起きた少女への拉致暴行事件の抗議声明を基に、あらためて変わらぬ現状に抗議するものです。

米軍関係者による今回の殺人事件をはじめ女性に対する性暴力などの事件が発生するたびに、日米両政府は「再発防止」を約束します。しかし、ここ数年でも幾度も幾度も繰り返されています。事件化されることが氷山の一角であることを考えると戦慄をおぼえると同時に、激しい憤りを感じます。

戦後、米軍との不均衡な関係の中で軍人軍属による犯罪が繰り返されてきました。すべてのいのちが平等に重んじられる「命どぅ宝」社会の実現を願う沖縄の人々にとって何よりも排除されなければならない性暴力犯罪や殺人事件などの凶悪事件が、長年不平等を強いられている過重な米軍基地負担により頻発することは、あまりにも理不尽な現実だと言わざるを得ません。

 性暴力は、他者を自己の欲求を満たすための道具として扱う、尊厳の蹂躙の最たるものです。くわえて、被害に遭われる方が女性や年少者であるケースが圧倒的に多いことは、男性中心社会が剥きだす牙の恐ろしさの表れでもあり、このような社会構造の継続を許すことは私たちがいただく仏教の教えとは到底相いれないものであります。その意味で、こうした事件が後を絶たないことに、仏教徒としても大きな責任を感じております。

 阿弥陀如来の本願には全ての人が平等に救われることが願われています。一部の人の犠牲の上に成り立つ社会ではなく、外見や社会的立場、肌の色や性の違い等による不平等のない世界が願われています。また、自分以外の全てを、自己の欲求を満たすための手段とすることのない世界が願われています。

 この本願をよりどころとする仏教徒として、今回を含め戦後起き続けている事件と沖縄が置かれている状況に対する強い抗議の意を、全ての日本人及び米国人の前に表明します。そしてこの事件をとおして、自己の欲望を満たすために周りの人を利用していこうとする私たち一人ひとりのあり方が問われているのだということを確認いたします。

 最後に、今回亡くなら被害者に対し重ねて追悼の念をささげ、またこれまでに被害に遭われた方の苦しみがいくばくかでも癒されることと、二度とこのような事件が繰り返されないことを念じながら、この事件に抗議の声をあげられている方々と共に歩みたいと思います。

 2026年10月6日

真宗大谷派 東本願寺沖縄別院

輪  番 長谷 暢